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校正ツール比較15選。無料・有料別で失敗しない選び方を解説!

企業のオウンドメディアや公式SNS、プレスリリースなどで発信する文章は、企業の信頼性に直結します。しかし、時間をかけて書いた文章に誤字脱字や不自然な表現が残っていると、読者にマイナスの印象を与えかねません。
文章の品質チェックは重要ですが、人の目だけで行うには時間も手間もかかります。
この記事では、そんな課題を解決する「校正ツール」について、導入のメリットや選び方、そして具体的なおすすめツールを無料・有料に分けて詳しくご紹介します。自社に最適なツールを見つけ、コンテンツ作成の効率と品質を向上させましょう。
目次
校正ツールとは?
校正ツールとは、文章中の誤字脱字、文法的な誤り、表記ゆれなどを自動で検出し、修正案を提示してくれるツールのことです。
AIや自然言語処理技術を活用し、人間では見落としがちな細かなミスを効率的に発見してくれます。
校正・校閲・推敲の違いを解説
文章の品質を高める作業には、「校正」「校閲」「推敲」という似た言葉があります。それぞれの意味は異なります。
| 用語 | 主な目的 | 作業内容の例 |
|---|---|---|
| 校正 | 文字や記号の誤りを正す | 誤字、脱字、衍字(えんじ)、表記ゆれの修正 |
| 校閲 | 内容の事実確認と矛盾点の修正 | 事実関係の確認、固有名詞のチェック、矛盾点の指摘 |
| 推敲 | 文章表現を練り直し、完成度を高める | 語順の入れ替え、より適切な言葉への言い換え |
校正ツールは、主に「校正」の作業を自動化するものですが、最近では簡単な「校閲」や「推敲」の支援機能を持つ高機能なツールも増えています。
校正ツールが持つ主な機能
校正ツールには、文章作成をサポートする様々な機能が搭載されています。
- 誤字脱字チェック
- タイプミスや変換ミスなどを検出します。
- 表記ゆれチェック
- 「Web」「ウェブ」「WEB」のような、同じ意味を持つ言葉の表記違いを検出・統一します。
- 文法・表現チェック
- 「ら抜き言葉」や二重敬語、冗長な表現などを指摘します。
- 辞書機能
- 独自の単語や社内用語、特定の表記ルールを登録し、チェック基準をカスタマイズできます。
- 読み上げ機能
- 文章を音声で読み上げることで、リズムの悪い箇所や違和感のある表現を発見しやすくします。
校正ツールを導入する3つのメリット
校正ツールを導入することで、単にミスが減るだけでなく、組織全体に多くのメリットをもたらします。
業務の効率化と生産性の向上
最大のメリットは、校正作業にかかる時間と手間を大幅に削減できることです。
ツールが一次的なチェックを行うことで、担当者はより重要な内容の確認や推敲に集中できます。これにより、コンテンツ作成全体のスピードが上がり、生産性の向上につながります。
文章の品質を安定させられる
人の手による校正は、担当者のスキルやその日の体調によって精度にばらつきが出がちです。
校正ツールを使えば、誰が使っても一定の基準でチェックが行われるため、常に安定した品質の文章を作成できます。特に複数人でコンテンツを作成する場合、表記ルールを統一しやすくなる点は大きな利点です。
属人化を防ぎチームの文章力を底上げする
文章の校正スキルは属人化しやすく、特定の担当者に負担が偏ることがあります。
校正ツールをチームで導入し、辞書機能などでルールを共有すれば、全体の文章作成能力の底上げが可能です。ツールからの指摘を通じて、各々が自身の文章の癖や間違いやすい点に気づくきっかけにもなり、文章力向上にも貢献します。
校正ツールの失敗しない選び方
数多くの校正ツールの中から、自社に最適なものを選ぶための4つのポイントを解説します。
チェックしたい内容で選ぶ
ツールによってチェックできる範囲は様々です。誤字脱字の基本的なチェックだけで十分か、あるいはビジネス文書にふさわしい敬語表現や、より自然で読みやすい表現の提案まで必要かなど、自社が求めるレベルを明確にしましょう。
文章の品質を特に重視する場合は、推敲支援機能が充実したツールがおすすめです。
対応している媒体やファイル形式で選ぶ
どのようなコンテンツを校正したいのかも重要な選定基準です。
Webサイトのテキストやメールマガジンが中心であればテキスト入力型のツールで十分ですが、PDFのパンフレットやデザインデータ、動画のテロップなどを校正したい場合は、それらのファイル形式に対応したツールを選ぶ必要があります。
| 対応コンテンツ | 主なツールタイプ |
|---|---|
| テキスト(Web記事、メールなど) | テキスト特化型ツール(文賢など) |
| Webサイト全体 | レビュー特化型ツール(UI Collaboなど) |
| PDF、画像、動画 | 制作工程全般対応ツール(Brushupなど) |
| Word、ExcelなどのOfficeファイル | インストール型ツール(Just Right!など) |
無料ツールと有料ツールの違いで選ぶ
校正ツールには無料で使えるものと、月額料金などが発生する有料のものがあります。それぞれの特徴を理解し、目的や利用頻度に合わせて選びましょう。
- 無料ツール
- コストをかけずに基本的な誤字脱字チェックができます。個人での利用や、たまに発生する簡単なチェック作業に向いています。
- 有料ツール
- 高度なチェック機能、辞書登録、セキュリティ対策、サポート体制などが充実しています。法人での利用や、チームで表記ルールを統一したい場合に最適です。
セキュリティ体制で選ぶ
校正ツールに、公開前のプレスリリースや企業の機密情報を含む文章を入力することもあるでしょう。そのため、セキュリティ対策がしっかりしているかは必ず確認すべきポイントです。
特にクラウド型のツールを利用する場合は、通信が暗号化されているか(SSL/TLS対応)、入力したデータがどのように扱われるかなどを公式サイトで確認し、安心して利用できるツールを選びましょう。
【無料】おすすめの校正ツール5選
まずは気軽に試せる無料の校正ツールをご紹介します。
Enno
登録不要で、コピー&ペーストするだけで日本語の誤字脱失、タイプミスなどをチェックできるシンプルなツールです。校正前後の文章が左右に並んで表示されるため、修正箇所を比較しやすいのが特徴です。
PRUV
助詞の誤りや「ら抜き言葉」など、基本的なミスを検出します。無料のユーザー登録をすると、チェックできる文字数が増え、独自のチェックルールを登録できる「ユーザー辞書」機能も利用可能になります。
文章校正ツール(so-zou.jp)
Yahoo! JAPANのテキスト解析APIを利用しており、誤字脱字のほか、不快語や差別語、外国人名などもチェックできるのが特徴です。一度に10,000字まで対応可能です。
AUN
WebサイトのURLや画像をアップロードするだけで、登録不要ですぐに使えるレビューツールです。修正したい箇所に付箋を貼るような感覚でコメントを残し、共有URLを発行してチームやクライアントと簡単に共有できます。
Tomarigi
自然言語処理技術を駆使し、一文ごとに構造を解析して校正・推敲の対象を指摘してくれます。学術的な背景を持つ高機能なツールで、一度に40,000字程度の文章をチェックできます。
【有料】おすすめの校正ツール10選
次に、法人利用や高頻度の利用に適した、機能豊富な有料ツールをご紹介します。
文賢
文章の校閲・推敲支援に特化したクラウド型ツールです。誤字脱字はもちろん、文脈に合わない表現や冗長な言い回しまで細かくチェックします。
チームで辞書を共有する機能が優れており、メディアの表記ルール統一に絶大な効果を発揮します。
Just Right!7 Pro
買い切り型のインストールソフトで、WordやExcel、PowerPointなどのOffice製品と連携できるのが最大の特徴です。
公用文のルールにも対応しており、官公庁や大手企業の導入実績も豊富です。
Microsoft Word
多くの人が利用している文書作成ソフトですが、標準搭載されている「Microsoft エディター」も強力な校正機能を持ちます。スペルや文法だけでなく、文章の明確さや簡潔さについても提案してくれます。
Shodo
AIが文脈を理解して校正提案を行うクラウド型ツールです。Google ドキュメントのアドオンやブラウザ拡張機能として利用でき、普段使っている環境でシームレスに校正作業を行えるのが魅力です。
ATOKクラウドチェッカー
日本語入力システム「ATOK」のプレミアムプランに含まれる校正ツールです。「ビジネス文」「公用文」など、用途に応じたモードでチェックでき、言葉の使い分けの提案もしてくれます。
Brushup
PDFや画像、動画など、多様な制作物のレビューやフィードバックを一元管理できるツールです。ペンツールで手書きのように修正指示を入れることができ、制作の進行管理まで行えます。
UI Collabo
Webサイト制作の校正・レビューに特化したツールです。修正前後のデザインを比較しながら指示を出したり、ブラウザごとの表示をチェックしたりと、Web制作のフローを大幅に効率化します。
AKAPON
Webページや動画、PDFなどに直接赤入れができるツールです。修正指示はURLで簡単に共有でき、社外のパートナーとのやり取りもスムーズに行えます。動画コンテンツのレビューに特に強みがあります。
TOPPAN PRINT ONLINE
大手印刷会社TOPPANが提供する校正ツールです。修正前後の差分をハイライトで自動表示する機能や、印刷物の色味をモニターで再現する機能など、プロの現場で役立つ機能が満載です。
Press Term
文章を形態素で細かく解析し、修正の優先度を色分けで表示してくれます。共同通信社の「記者ハンドブック」辞書が搭載されており、報道関係の文章作成にも適しています。
校正ツールをさらに活用するポイント
校正ツールは導入するだけで終わりではありません。より効果的に使いこなすためのポイントをご紹介します。
ツールと目視のダブルチェックを行う
校正ツールは非常に便利ですが、決して万能ではありません。文脈によっては正しい表現を誤りと判断したり、逆に微妙なニュアンスの違いを見抜けなかったりすることもあります。
ツールでのチェックを一次校正とし、最終的には必ず人間の目で読み返し、内容や表現の最終確認を行うことが重要です。
独自の辞書登録機能を活用する
多くの有料ツールには、独自の単語やルールを登録できる辞書機能があります。業界の専門用語や社内の固有名詞、メディアで統一したい表記ルール(例:「Web」と「ウェブ」など)を登録しておくことで、チェックの精度が格段に上がり、表記ゆれの防止に繋がります。
複数のツールを併用する
ツールにはそれぞれ得意・不得意な分野があります。例えば、文章の表現力向上には「文賢」を使い、Word文書の最終チェックには「Just Right!」を使うなど、用途に応じて複数のツールを組み合わせることで、より完璧に近い校正体制を構築することができます。
まとめ
校正ツールは、文章作成に関わる全ての人の強力な味方です。誤字脱字をなくすだけでなく、業務効率の向上、コンテンツ品質の安定化、そしてチーム全体の文章力向上にも貢献します。
まずは無料ツールから試してみて、自社の課題や目的に合わせて有料ツールの導入を検討するのがおすすめです。この記事を参考に、最適な校正ツールを見つけ、より品質の高いコンテンツ作成を実現してください。
Written by P-B


