DTP

「マーケティング論」から考える売れる仕組み

マーケティング2.0:1970~1990

2019.03.01

「これはあなたのための商品です」を追求した時代です。

マーケティング1.0の時代から市場は大きく動き、経済や技術の発展による生産性の向上、またその負の面としての公害や食品添加物による健康問題など、マーケットは「消費者」を中心とした市場へと変化していきます。

モノが限定されていた時代から供給過多の時代へと移り変わり「消費者が望むものは何か?」を主軸としたマーケティングへ変化していきます。その為目的は『顧客満足度の追求』。コンセプトは『顧客管理』の時代となりました。
この時代に生まれた手法の一つが「STP分析」です。
顧客視点でありつつも、競合優位性を如何に確立させるかはこの時代のマーケティングにおいても非常に重要視され、その為の分析手法として上記のフレームワークを用いることが増えました。
このフレームワークはマーケティング2.0の時代にフォードを抜き去り、GM(ゼネラルモータース)を業界トップに導いたアルフレード・スローンの「顧客セグメンテーション」に端を発するといわれています。

STP分析

S(Segmentation):市場細分化
T(Targeting):標的市場の明確化
P(Positioning):自社の立ち位置の明確化
の3つからなる分析手法です。

つまりSTP分析を用いることで、市場を細分化し、ターゲットを浮き彫りにし、自社はどの立ち位置にいるのかを明確化し競合優位性を設定し、その結果、各市場での価値軸を発見し、そのニーズに当てはまる顧客に自社のサービスや商品を届けます。

Written by Ohno

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