デジタルカタログって昔からあるけど「どう」なの?
-「いくつかの疑問」をメーカーさんに聞いてみた-
2020.06.01
カタログを電⼦化してみる
デジタルカタログ、⾒たことある⽅も多いかと思います。
今回はそのデジタルカタログについてメーカーさんから⾊々とお話を聞かせていただきました!⾯⽩くてためになる情報が聞けましたのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
さて「百聞は⼀⾒にしかず」とよく⾔ったもので、
まずはデジタルカタログをご確認いただくのがよいかと思います。
(↓クリック!サンプルページへとびます。スターティアラボ(電⼦ブックサンプル))
デジタルカタログって普及したの?
2010年頃から普及し始めた”デジタルカタログ”ですが、2020年現在⼤きなブームかといわれると怪しいところです。どちらかと⾔うと「落ち着き」を⾒せている市場ではないかなーというのが本⾳です。
使っているところはずーーーっと使っているし、PDFでカタログをみせているところはPDFのまま。
実際にデジタル化されているカタログってどれくらいあるのかザクッとサイトで調べてみましたが、独断と偏⾒によるチョイスだとメーカー系の商品ホームページでは、おおよそ6割ほどのサイトで確認する事が出来ました。
(独断と偏⾒によるチョイスなので正確な数値ではありませんが…)
ということでまぁまぁ「普及した」と⾔えるのかもしれません。
実際にデジタルカタログ制作ツールメーカーであるスターティアラボさんのサイトを確認すると、導⼊実績2,571社とでているので「普及」という⾒⽅をしても良いのかもしれません。
デジタルカタログとPDFの違い
ではこの「デジタルカタログ」と「PDF」何が違うのでしょうか?
今回はスターティアラボの⼤野さんに”違い”に関して伺ってみました!
デジタルカタログは「閲覧性」を重視した仕組みになっています。
PDFとよく⽐較されますがこの「閲覧性」という部分が⼤きく違います。
閲覧性ですか?
はい。閲覧性です。
これは3つの事を指していて。
1. 表⽰速度
2. 検索性
3. 快適性の3つです。
⾊々ありますね。
⾊々ありますね。笑
1つずつ説明すると…
1. 表⽰速度
PDFと⽐較すると閲覧開始までの速度がすごく早いのが特徴です。
PDFって開くまで時間がかかってイライラした事ありませんか?
実際にPDFが⽴ち上がるまで時間がかかりすぎて、ホームページから離脱してしまうという事があるので「スピード」は重要です。
Webの世界では1クリックで33%の⼈が離脱してしまうといわれている通り、せっかくカタログを⾒にきてくれた⼈を閲覧迄のストレスで離脱させてしまってはもったいないですよね?
もちろんここは回線によっても変わってくるので、今後は5G回線の実装などで”優位性”が変わってくるかもしれません。
なるほど
確かに最近ある保険会社さんのパンフレットをPDFで開いたんですけど
なかなか開かなくて悲しくなりました。
はい。特にページ数が多いと時間がかかりますからね。
あー。80Pくらいのパンフレットでした。だから時間がかかったんですね。
ですね。ページ数が多いもの程デジタルカタログにするメリット⼤きいと思います。
30Pより多いものはデジタルカタログ化を推奨します。
2. 検索性
続いて”検索性”についてですがこれもすごく重要な要素です。
PDFで検索する⽅法ってご存知ですか??
検索って「Ctrl+F」でしたっけ?
そうですね。
検索の機能はあるので検索はできるのですが、1つずつ探していくので「⾒つけたいもの」を探すのに不向きだったりします。
それに対してデジタルカタログの検索は、前後の⽂も含め検索結果が⼀括で出てくるので探しやすいんですよ。
これは全然違うので是⾮⼀度試していただきたいですね。
確かに探しやすそう!
はい。ホームページの⼤前提がいかに⾒てくれているユーザーにストレスを与えずに閲覧してもらうかが重要なので、
こういった細かい部分のケアもすごく重要で、問い合わせ率にすごく影響を及ぼすんですよ。
なるほど。”ストレス”という軸で考えると確かにそうですよね。
はい。さらに⾔うと「検索がしやすい」というのは「商品を⾒つけやすい」とほぼ同じ意味なので、商品点数が多いけどDB(データベース)を組んでいない
ホームページだと、デジタルカタログを簡易DBとして活⽤するなんていう⽅法もあります。
商品数の多いカタログであればなおさらデジタルカタログ化を推奨します!
さっきの1クリック33%の離脱の話から考えると、
商品を探していったり来たりしているうちにいなくなっちゃいますもんねお客さん。
「商品を探すためのデジタルカタログ」って何か新しいですね。
新しい様に⾒えて実は昔からこの活⽤をしている会社さん多いですよ!
細かい商品が多い会社さんでのデジタルカタログの導⼊率が⾼い理由はここですね。
3:快適性
さて、最後の「快適性」に関してですが、
これは「⾒え⽅」の違いによるもので、特に30代以上の⽅々であればその効果が⾼いといわれています。
⾒え⽅ですか?
はい。「縦にスライドしてみるのか」と「横にめくってみるのか」の違いです。
あぁー!PDFが前者でデジタルカタログが後者ですね。
はい。おっしゃる通りです。
元々⼈が慣れ親しんだ「⾒え⽅」って本を読んでいく、「横にめくる動き」なんですよね。どうしても「縦スライド」は違和感があって、
カタログの商品がストーリーとしてイマイチ頭に⼊ってこないんですよ。
なんとなくわかる気がします。
はい。ここも「ストレス性」に多少影響を与えますし、印象値としても書籍の形式の⽅が良い印象を与える傾向があります。読んでいる実感といえばいいんですかね?
「カタログを読む」と⾔うのは少し違和感がありますけど⾔わんとしていることはわかる気がします。
けど、どうして”30代以上”なんですか?
はい。これはスマホの影響ですね。
数年前から「縦読み漫画」が増えているんですけど、その形になれた世代であれば「本の⾒え⽅」以外でも柔軟受け⼊れるのか?って思うんです。
なので紙の本だったりになれた世代の⽅であれば「横に本の形式で」>「縦読みで」という形が成り⽴つのかなーと思いまして…
なるほど。デジタルネイティブ世代ってやつですね。
確かにその通りかもしれません。
ただこの世代だとなおさら「Web閲覧におけるストレス」には敏感かもしれませんね。
そうですね。速度が速いことに慣れていますからね。
「スピード」や「検索性」が快適であることは重要になりますね。
という事で今回お話しした3つの「閲覧性」からデジタルカタログはPDFと⽐較して優位性が⾼いです。
なるほどー。ありがとうございました!
デジタルカタログって「どう」なの?まとめ
デジタルカタログはWebコンテンツとして3つの理由から“閲覧に特化”したツールであることがわかりました。
3つの理由とは…
「表⽰速度」確かに情報が出てくるまで時間がかかるとブラウザバックしたくなりますよね。
「検索性」商品数が多い時は必須だと思いました。
「快適性」確かにホームページで本の様に⾒れるコンテンツって「わかりやすい」気がします。
総じて閲覧性に特化したというデジタルカタログですが、
問い合わせを⽬的とするのであれば⾮常に重要なのは間違いないようです。
閲覧性に特化したデジタルカタログ、まだPDFだけがホームページにアップされているのであればデジタルカタログの活⽤を検討してみてはいかがでしょうか?
Written by Kuniyoshi