DTP

これからのデザイン会社の役割

2019.02.01

当社の位置づけはデザイン会社ですが、果たして社会の中でのその位置づけはどこにあるのか。これからのデザイン会社のあるべき姿は何なのか。混沌とした時代背景の中にあってこの問題は実に深く難しく悩ましい所です。

これまでのデザイン業務

これまでのデザイン業務はグラフィックデザイナーの手元にあって、クライアントの要求事項に沿ったビジュアル提案を評価して貰う事が主軸となっていたように思います。要するにデザイナーは「見た目を重視する」ことに力を注いできました。今後も「見た目」が重要であることに変わりはないと思います。然し乍ら時代は大きく進化しており、クライアントの手元でも「見た目」を具現化するツールや様々な情報が得られるようになり、今までとは違った価値観の元で、これまで分断されていたビジネス分野(業界)に生きる人々にとっても、クリエイティブ分野は身近なものとなっているようです。

これからのデザイン会社の役割

これからのデザイン会社の役割は、その思考力や表現力を昇華させながら領域を広げ、関わりの幅を大きく広げる必要性があると考えます。企業の文化や思想を、視覚化・言語化する役割となっていくことを意識する事が重要であると考えます。昨今IT系の企業では、デザイナー枠の新卒採用でも美術系の学卒者ではなく、経営や経済・法律など、デザイン以外の知識を持った人材が、デザイナーとして採用されることもあるようです。「商業デザイン」というカテゴリー範囲が、企業の利益を上げるためのデザインという意味合いを含むようになり、そのためには幅広い視野や知識が求められる時代になっています。

求められるビジネスパートナー

本当の意味でのビジネスパートナーとしてのデザイン会社のあり方は、デザインに関する専門的な知識と、それ以外の幅広い知識を持ったデザイナーが必要とされます。局所的な役割から、WEBやAI技術を駆使したプロモーション、企業の販売戦略に寄り添ったコンサルティングなどを展開できる固有技術と、独創的な提案活動を踏まえたデザインワークを目指すための価値創造と、組織的な活動が実践できるデザイン会社のみが、真のパートナーと成り得るように思えます。

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